用語集

がん治療用語集:がんの症状の分類・がんのステージ・生存率

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がんの症状を表すときは「早期がん」「進行がん」「末期がん」と分類され、がんの進行具合がどうなっているかは「ステージ」で分類します。

そこで、がんの症状の分類、がんの進行具合とステージ、さらによく耳にする「5年生存率」「10年生存率」といった用語についてご紹介します。

がん治療 症状 ステージ

がんの症状の分類

  • 早期がん
  • 進行がん
  • 末期がん

早期がん

早期がんとは、がんの成長過程で早期の症状であり、発症した部位に止まり他の場所に広がりや転移をしていない時のがんの症状です。
がんの種類によって、早期がんの状態は変わってきます。

進行がん

がんが発症した場所だけでなく、周囲組織や離れた場所に転移しているか、転移している可能性が高いがんのことです。
がんによる痛みを自覚している、食欲がなくなる、体重の減少、疲労感などの症状が現れます。

末期がん

がんの進行が進み、がんが全身に転移していている状態です。

積極的な治療ができない場合もありますが、転移したそれぞれの場所のがんを治療することは積極的に行われます。
転移した部位によって、末期がんの症状も変わってきます。

がん治療 早期がん 進行がん 末期がん

末期がん患者さんの体の症状としては、痛み、発熱、体のむくみなどを訴えます。
場合によっては呼吸困難、大量出血などの症状が出ることがあります。

がんのステージ

  • Tumor(がんのしこり)
  • Node(リンパ節)
  • Metastasis(遠隔転移)

がんの進行度は、これらの頭文字をとって、「TMN分類」と呼ばれる分類方法で分類されます。

TMN分類

  • 腫瘍の大きさ(広がり)(T0~T4)
  • リンパ節転移の有無(N0~N4)
  • 他の遠隔臓器への転移の有無(M0、M1)

がんのステージは、「TMN分類」を基準にして、0期~Ⅳ期の5段階に分かれています。
数字が進むに連れて、がんも進行している状態です。

がんのステージ がんの状態
ステージ0 いわゆる早期がんと呼ばれる状態。がん細胞が発生部位に留まった状態で非浸潤がん。リンパ節に転移していない。がん細胞だけ取り除けば、治療は完了する。
ステージⅠ がんの腫瘍が少し広がっている状態。リンパ節に転移はしていない。
ステージⅡ がんがリンパ節に転移はしていないが浸潤している。もしくはがんの広がりは見られないが、少しリンパ節に転移している。
ステージⅢ がんの腫瘍が浸潤していて、リンパ節への転移も見られる。
ステージⅣ がんが、発症部位から離れた他の臓器へ転移している。

がんの進行によって、治療方針も変わってきます。そのため、まずは0期〜Ⅳ期のステージで進行度合いを明らかにしておきます。

早期がんはステージ0、Ⅰで、根治する見込みが高いと言われています。
特にステージ0は、がんが発生部位に留まっているので、手術療法で切除したら理論的には根治することになります。

がん治療 症状 ステージ 手術

ステージⅠ~Ⅲまでは、手術療法と薬物療法を組み合わせてがん治療をしていくことになります。
がんの発生部位から離れた場所に転移しているステージⅣでは、手術療法は行わずに薬物療法で治療していくことが多くなります。

しかし実際のがん治療は、ステージだけを参考にして決定するわけではありません。
がんのタイプや、患者さんの体の状態、治療の希望をトータルで考え合わせて決定していきます。

5年生存率

5年生存率とは、患者さんががんであるという診断を受けてから、5年後にその患者さんが生存している割合を数値化したものです。

通常は、がんの「●年生存率」は%で示されます。
がん患者さんの生存率は、治療効果を判定する最も重要で、客観的な指標となるものです。

がん 5年生存率

がんが早期発見できれば早期治療が可能ですので、5年生存率も高くなることがわかっています。

がんの種類や、患者さんの年代、性別ごとのデータを細かく集め、5年生存率は表にされていて、それぞれのデータから5年生存率とがんの傾向を、より深く知ることが可能です

10年生存率

10年生存率とは、患者さんががんであるという診断を受けてから、10年後にその患者さんが生存している割合を数値化したものです。

診断からの期間によって、生存率は異なってきます。
部位別生存率を比較する場合の指標として、5年生存率がよく用いられており、便宜上、治癒率の目安となっています。
目的に応じて、1年、2年、3年、5年、10年生存率が用いられます。

がんの生存率は、がん患者さんだけでなく健康な人もぜひ見ると、様々なことを読み取ることが可能です。
『ステージが早い段階でがんが発見できた場合、多くのがん患者さんは治すことができていて、その後10年以上生きられる』ということがわかるのです。

たとえば1999年~2002年までの10年生存率データを参考にすると、胃がんの場合、60代男性のステージⅠでの5年生存率が97.6%、10年生存率が94.1%という結果が出ています。

がん 10年生存率

しかし、がんを早期発見できた場合は、年齢に関わらずほとんどのがんが治せる可能性があります。

がんの5年生存率・10年生存率は、がんの早期発見・早期治療にかかっています。
そのためにも、がん検診を積極的に受けることが重要になってきます。

がんの治療研究は世界中で進められており、治療の選択肢も大きく広がっています。
がんは今や不治の病ではなく、早期発見・早期治療で根治を目指せる病気なのです。

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