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がん最新治療・免疫細胞療法で重要な役割を果たす「樹状細胞」とは?

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放射線療法と相性が良いとして、免疫細胞療法が注目されています。
免疫細胞療法はその名の通り、免疫細胞を利用したがん治療法ですが、時々「専門的で分かりにくい」と言う声も聞こえてきます。

そこで、免疫細胞療法の一つ「DCハイブリッド免疫療法」で重要な役割を果たす免疫細胞、「樹状細胞」についてご説明します。

がん放射線治療・免疫療法で用いられる樹状細胞とは?

樹状細胞の役割とは?

体内にある免疫細胞はその種類によってさまざまな役割を持っています。
体内の異物を発見する役割を持つものもあれば、異物を攻撃する役割を持つものもあります。

今回取り上げる「樹状細胞」の役割は大きく分けて3つあります。

  • 見つけた異物の情報を取り込む
  • 取り込んだ異物の情報を、他の免疫細胞に伝える
  • 他の免疫細胞へ攻撃命令を出す

この役割だけを見ても、免疫体系の中で重要な役割を担っていることがお分かりいただけると思います。
樹状細胞を発見したアメリカ・ロックフェラー大学教授のラルフ・スタインマン博士はノーベル医学・生理学賞を受賞しています。

樹状細胞はこう動く

樹状細胞は、身体のあらゆる組織や器官に分布しています。
「樹状細胞」という名は、長い突起を激しく出し入れしている様子からつけられました。

この長い突起は、出会った異物を捕獲して食べる(=貪食する)ために使われます。

樹状細胞・樹状突起

樹状細胞は、異物と出会い、それを貪食すると、リンパ節へと移動します。
次に、リンパ節では、「抗原提示」が行われます。
これは樹状細胞がT細胞に抗原(=異物を見分ける目印)を伝える働きのことで、この情報を受け取ったT細胞はその異物への攻撃を開始する、という流れにつながります。

「樹状細胞を免疫細胞療法に使いたい!」
免疫細胞療法にかかわる多くの関係者がそう思いました。

樹状細胞を免疫細胞療法に使うのは簡単ではなかった

樹状細胞を試験管で育て、患者さんの体内に戻す身体の中に存在する樹状細胞は非常に数が少なく、白血球の0.1%未満しかありません。
樹状細胞を免疫療法に応用するためには、その数を増やす必要があります。
しかし、樹状細胞は動物のように交配して増やせるようなものではありません。

そこで考えられたのが、患者さんの血液から樹状細胞に分化する「単球」という細胞を採取し、試験管の中で樹状細胞に育てて、また患者さんの体内に戻す、という方法でした。

かなりの試行錯誤と努力を要しましたが、樹状細胞療法と呼ばれるこの方法は進歩を遂げ、現在がんワクチンとしての地位を確立しています。

まとめ

免疫療法の進歩はがん治療の進歩と直結します。
免疫療法が良くなればなるほど、放射線療法や手術との相乗効果が期待でき、がんを治療する効率が上がるからです。

放射線療法と同じく、副作用が少なく、身体への負担の小さい免疫療法に関する正しい知識が広がることを願っています。

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