最先端医療

最新の乳がん画像診断装置を導入したブレスセンターの役割は?

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宇都宮セントラルクリニックに乳腺専門の外来「ブレストセンター」がオープンしました。
この「ブレストセンター」の役割や必要性について話をします。
最近の乳がんの動向や、ブレストセンターの詳細についてまとめました。

乳がん治療専門のブレストセンター

女性のがん第1位は乳がん

有名人が公表したり、ピンクリボン運動がメディアに取り上げられたり、ここ数年の間に「乳がん」を意識する機会が増えたように思います。

日本ではがん全体の患者数が増加しています。
そして、乳がんもその例外ではありません。

乳がん患者は増加中

2016年の乳がんによる死亡数は約1万4000人。これは1980年の4000人に比べて3倍以上の数字となっています。
50年前には「50人に1人」と言われていた乳がんの死亡者数は、今や「11人に1人」とまで言われるようになりました。

現在、乳がんは30~60代前半の女性の死因第1位です。

多くのがんが高齢者を中心に増えるのに相反して、乳がんは20代から始まり、40代後半から50代前半にピークを迎えるがんです。
日本では増えている乳がんですが、実は欧米では減少しています。
医療先進国の日本でなぜ乳がんが増えているのか不思議に思いませんか?

その原因は「検診率の低さ」です。

日本のがん検診受診率は世界最低?

乳がん検診の受診率が低いのはなぜ?乳がんは早期発見さえすれば約90%が治ると言われています。これは、他のがんに比べても高い数字です。
しかし、なぜか日本の乳がん罹患率と死亡率は増加し続けています。

この現認は、先ほども述べたように「検診率の低さ」にあります。

その実態を如実に表しているのが2013年の「がん検診受診率の国際比較」です。
この結果によれば、日本のがん検診受診率はOECD(経済協力開発機構)加盟国30か国中で、なんと最下位!
とにかく日本人はがん検診を受けないのです。

乳腺専門の画像診断センター「ブレストセンター」の役割

ブレストセンターは、いわば、乳腺専門の画像診断センターです。
宇都宮セントラルクリニックがブレストセンターを開設した背景には、「もっと気軽に検診を受けてほしい」という思いが込められています。

女性が乳がん検診に行きたがらない理由の一つに、マンモグラフィの苦痛が挙げられます。
乳房を板で挟み、強く圧迫する従来のマンモグラフィは結構な痛みを伴いました。

そのため、痛みを理由に検診を敬遠する女性は少なくありませんでした。
宇都宮セントラルクリニックが開設したブレストセンターでは、そういった理由で乳がん検診を避けていた方でも、楽に検診を受けられるように、最新の画像診断装置を導入しています。

一つは「トモシンセシス」、そして「PEM」と「ABVS」です。
それぞれの装置について詳しくはこちらの記事でご覧いただけます。

乳がんの診断とリ・ステージングで用いられる最新機器とは?

乳がんの診断やリ・ステージングに特化した3つの画像診断機器

乳がんの画像診断装置トモシンセシストモシンセシスは、乳房をふわっと押さえるだけで、撮影できる装置です。
従来のマンモグラフィと似ていますが、痛みや不快感はほぼ皆無です。
撮影にかかる時間も短いため、快適に乳がん検診を受けることができます。

PEMとABVSも、ともに痛みを伴わない(そして優秀な)検査装置です。

女性がより楽に過ごせるように、そしてより鮮明な結果が得られるように、そう努力した結果がブレストセンターなのです。

まとめ

検診時の痛み軽減と検診受診率の上昇はきっとイコールではありません。
痛み以外にも「行くのは面倒」という気持ちや、「自分に限っては大丈夫」という根拠のない慢心など、がん検診の受診率を下げている要因は数多くありそうです。

とはいえ、宇都宮セントラルクリニックのブレストセンターが、乳がん検診の「痛み」という一つのハードルを取り除いたことに間違いはありません。
トモシンセシスやPEM、ABVSはまだまだ限られた施設にしか設置されていません。いずれ日本全国の女性が、痛みを感じずに乳がん検診を受けられる日が来ることを期待しています。

乳がん検診を痛みなく受診できるように・・・

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